新刊
こころをみつめて知的障害学級から特別支援教育の質を問う定価2100円(税込) 困難を抱える子どもの実践を方向づける特別支援教育。 PDCAサイクルで追求される「個に応じた指導」は、心理アセスメントへの依存を強め、実践の全過程を客観化し可視化する。 いま、「教育」という人間的な営みが、子どもの行動を変容させる「操作」に置き換えられようとしている。 「知的おくれがあると、あまり心を動かされることがないのではないかとか、感じる心が弱いのではないかなどと思われたりします。 また、かつては、どうせ思考などの心の働きが十分ではないのだから、行動のしかたを細かく分解し、一つひとつ刻み込むように教えていくことがもっともよい指導方法だと言われたりもしました。…… しかし、私たちが実践のなかで出会ってきた子どもたちは、けっして心をもたない、あるいは感じる世界の希薄な子どもたちではありません。 ……一人ひとりの子どもたちがほんとうにゆたかに感じ、全力で考えています。もちろんその思考様式は障害の制約から、定型発達の子どものようにはいきません。しかし、それだけにいっそう、いろいろなことに悩み、心のゆらぎを経験しています。一人ひとりが感じる世界をもっており、その子なりに心を全開させて生きているのです。 問題は、このような心の動きを感じとることのできない私たちの側にあるのではないでしょうか。 「こころをみつめて」という声は、私たちにむけられた知的障害をもつ子どもたちのぎりぎりのねがいなのだと思います。」(「まえがき」より)
臨床教育学研究日本臨床教育学会編 創刊特別号(第0巻)定価2100円(税込) 生きにくさの深まる今日、多くの子ども・青年が育ちの危機の淵に呻吟するなか、専門領域の垣根を越え、彼らの切実な声を聴き取り、そこから深く学びともに同時代を歩むべく、東日本大震災と人災原発事故の処置が混迷するさなかの2011年3月19日、日本臨床教育学会は発足した。 本書は学会誌であるが、「これだ!と強く思った」「このような本が現場を勇気づけてくれる」といった読者からの声が発刊直後から寄せられている。 [構成] 特集T 臨床教育学の方法と課題日本の臨床教育学のこれまでとこれから日本の臨床教育学はいかに形成されたか(小林 剛*前武庫川女子大学) 臨床教育学の思想と方法―ある地域研究の歩みをふりかえって(田中孝彦*武庫川女子大学) 臨床教育学の方法 教師の専門性と子ども理解のカンファレンス(福井雅英*北海道教育大学) 臨床教育学の課題とナラティブ的探究―教師の専門性と子どもの世界を読み開く(田中昌弥*都留文科大学) ナラティヴ・ラーニングの概念と研究デザイン―生成的実験法(genetic experiment)の臨床的拡張 を求めて(庄井良信*北海道教育大学) 臨床教育学の課題 学びとつながり合うもう一つの子ども世界(山ア隆夫*都留文科大学) 臨床教育学と子ども理解―不登校研究の立場から(広木克行*大阪千代田短期大学) 若者の移行過程研究の課題と方法(横井敏郎*北海道大学) 看護教育と臨床教育学―マニュアルと臨床の問題(早川りか*武庫川女子大学大学院研究科) 特別支援教育と障害をもつ子どもの理解―発達障害・軽度知的障 害の場合を中心に(森 博俊*都留文科大学) 特集U 臨床教育学は東日本大震災とどう向き合うのか東日本大震災の被災体験に関する当事者視点からの臨床教育学的読み解き(氏家靖浩*東北文化学園大学)4か月目の「今」時点(筒井潤子*都留文科大学) 東日本大震災についての教師聴き取り調査報告―学校が災害に関 する「物語」を綴ることの重要性に ついて(上田孝俊*武庫川女子大学) 特集V 日本臨床教育学会設立当ホームページでは、書籍の検索や注文のために企画・編集集団GONのサーバーを利用させていただいていますので、ページによってはアドレスが変わりますが、異常ではありません。 |