教育
いじめ・不登校・管理主義・PISA・臨床教育学・子ども理解のカンファレンス・大学入試センター試験・学力低下・AO入試・教科書検定・「慰安婦」問題・家永教科書裁判・歴史修正主義
『現代の発達援助実践と教師像』
田中孝彦/編著
定価2,640円(本体2,400円+税) A5判並製234頁
変化する現代社会と教育現場に対応する新たな教師論
都留文科大学大学院臨床教育実践学専攻で行われた臨床教育学の共同の学習・思索・研究の到達点と特徴をありのままに示す。
- 生存・成長・学習の主体、発達を達成する主体はあくまでも一人ひとりの子ども・青年自身であり、
- 子ども・青年への周囲からの働きかけは本来の意味で援助的な性質をもつものであり、
- 現代社会においては子ども・青年の発達を援助する専門職が、福祉や医療や臨床心理や教育の世界を横断する形で重要な仕事をしており、
- 教師をそうした発達援助専門職の一員としてとらえ、教師の専門性と教師像を問い直していく必要がある。
目次
第1章 | 青年期発達援助の実践と援助思想(西堀涼子) |
第2章 | 小学校教師の実感と実践(中込直樹) |
第3章 | 思春期を支える教師像を探る(中込百合) |
第4章 | 教師たちによる「子ども理解のカンファレンス」の試み(園田明美) |
第5章 | 子どもの「自己」の成長とそれを支える教師(渡邉由之) |
第6章 | 臨床教育学のカリキュラムについて(田中孝彦) |
著者紹介
田中孝彦(たなか たかひこ)
1945年、北京(中国)に生まれる。1968年、東京大学法学部卒業。1975年、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。東京大学。東京経済大学、北海道大学、都留文科大学を経て、現在、教育思想家。主な著書に『子どもの発達と人間像』(青木書店、1983年)、『子どもらしさのこれまでこれから』(新日本出版社、1990年)、『人が育つということ』(岩波書店)、『子どもの人間形成と教師』(新日本出版社)、『保育の思想』(ひとなる書房)、『生き方を問う子どもたち』(岩波書店)、『臨床教育学序説』(編著。柏書房)、『希望をつむぐ学力』(編著、明石書店)などがある。