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図書出版 群青社

発達 『脳性麻痺の運動障害と支援 実践篇』

発達

障害の早期発見・からだの変形・からだの動き(あおむけ・うつぶせ・寝返り・首の座り・四つ這い・這い這い・高這い・座位保持)・低体重・原子反射・近江学園・びわこ学園・発達保障・糸賀一夫・田中昌人

『脳性麻痺の運動障害と支援 実践篇』
       動きやすいからだ、ADLの基本からコミュニケーションの理解まで

北村晋一
定価2,640円(本体2400円+税)  A5判256頁並製

からだの動きから脳性麻痺のコミュニケーションを理解する
この子は何を伝えたいのか──脳性麻痺の子どもに向き合う実践現場では頭を悩ませている。そして、往々にして、発話困難=認知が低い、といった誤ったとらえ方も少なくない。本書では脳性麻痺のコミュニケーションをからだの状態から解き明かすとともに、子どもたちが少しでも快適な生活を送れるための手立てを、約130 点の図表と330 点の写真をまじえ提案する。

目次
第1章 運動障害の支援の実際
  • 指導の視点
  • 指導計画
  • 指導の実際
  • 筋の緊張と硬化
第2章 日常生活と介助
  • 介助と介護
  • 日常生活動作
  • 姿勢保持と安定性
  • 姿勢を変える
第3章 ADL の実際
  • 書写
  • 食事
  • 排泄
  • 更衣
  • 入浴
  • 腰痛
第4章 脳性麻痺のコミュニケーション
第1節 脳性麻痺のコミュニケーションと言語獲得
  • 言語障害の実態
  • 発話困難な子どもたち
  • 健常児のコミュニケーションの始まりと発語困難な子どもの言葉の受け止め方
  • 脳性麻痺と言語発達
  • これまでに指導に関わったケースから
第2節 脳性麻痺のコミュニケーションの実態と事例検討
  • 脳性麻痺のコミュニケーションの実態
  • 発語とその意味を読みとる
第5章 学校・保育園生活
  • 特別支援学校の学習場面
  • 保育園での相談例と生活・行事
  • 発達年齢に応じた障害の自己認識と自己受容の学習を
著者紹介

北村晋一(きたむら しんいち)

1967年、東京都立文京盲学校高等部専攻科卒業。1968年~2005年、東京都立肢体不自由養護学校勤務。2005年より東京国際福祉専門学校。2011年、白梅学園大学大学院子ども学研究科博士課程。主な著書に『乳児の運動発達』(共著、全国障害者問題研究会出版部、1985年)、「言語指導と発達」『障害児の育て方と指導法』(分担執筆、総合労働研究所、1982年)、「人間にとって手とは何か」『障害児のための新・手の使い方の指導』(分担執筆、かもがわ出版、1999年)、『脳性麻痺の運動障害と支援 実践篇』(群青社)などがある。