社会
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『なつよ、明日を切り拓け』
連続テレビ小説「なつぞら」が伝えたかったこと
本庄 豊
定価1,320円(本体1,200円+税) A5判並製
戦争孤児「なつ」の歩みは昭和という傷ついた時代の歩みでもあった。
先の戦争で両親を失い孤児となったなつを軸に展開した連続テレビ小説「なつぞら」。ドラマの背景とその周辺を掘り下げることでこの国の戦後を生き抜いた人々の息吹と彼らに寄り添った文化運動を見つめ直す。
目次
序 | 京都アニメーション放火事件 |
1 | 戦争孤児たちの終わらない「戦後」 |
2 | 開拓一世・柴田泰樹と十勝の人びと |
3 | 未完の画家・神田日勝 |
4 | 新宿中村屋とムーラン・ルージュ新宿座 |
5 | 「白蛇伝」「太陽の王子 ホルスの大冒険」 |
6 | 戦後に花咲く新劇運動 |
7 | よつ葉乳業の創立 |
8 | 東映動画争議と「アルプスの少女ハイジ」 |
終 | 労働と芸術、反戦と共同、そしてジェンダー |
特別寄稿 | 依田勉三と晩成社――柴田泰樹前史(平井美津子) |
著者紹介
本庄 豊(ほんじょう ゆたか)
群馬県安中市出身。東京都立大学経済学部卒郷。公立中学校(社会科)勤務を経て、立命館中学校・高等学校教員、立命館大学兼任講師。山本宣治を中心とした近代日本社会運動史・移民史などが専門。主な著書に『テロルの時代』(群青社)、『戦争孤児』(新日本出版社)、『魯迅の愛した内山書店』(かもがわ出版)、『なつよ、明日を切り拓け』(群青社)、『パウリスタの風』(群青社)などがある。