図書出版の「群青社」には人の心の奥深くを探求する、たくさんの素晴らしい本がございます。

図書出版 群青社

社会 『島にくらしをきずく』

社会

優生思想・環境協定・情報公開・地域精神医療・治安維持法・パレスチナ・反原子力・ビキニ環礁・日本学術会議・電源開発促進法・原子力委員会・原子力基本法

『島にくらしをきずく』
             大三島(愛媛)での地域精神医療活動

金澤 彰
定価2,030(本体1,845円+税)  四六判並製280頁

精神医療を地域に根づかせた先進的試み
大三島は瀬戸内に浮かぶ人口9千人足らずの島。この島に生まれ、心の病いを患った々の大半は、入退院を繰り返しながらも、島で暮らしている。そこには、島をあげての健康づくりのとりくみと、それを支える医療と福祉の連携があった。

目次
I部
  • 初期に会った患者さん
  • 患者と家族と
  • 仲間とのつきあい
  • 一人暮らし
  • 仕事に就いている人たち
  • 保護を求めて
  • 亡くなった人たち
  • 来所しない人たち
II部
  • 古いしきたりを残す大三島
  • 精神衛生相談のはじまり
  • 患者・家族へ広がる支援
  • さざなみ園の開園
  • さざなみだって、波は広がる
著者紹介

金澤 彰(かなざわ あきら)

1937年、大阪市生まれ。戦時中に疎開して香川県、愛媛県で少年期を過ごす。1962年、大阪大学医学部卒業。同大学院、精神医学教室助手、大阪府立公衆衛生研究所を経て、1975年、愛媛大学助教授(神経精神医学教室)。瀬戸内海島嶼部での地域精神医療、障害年金受給者への援助等、地域精神医療と福祉の活動を続ける。1985年から10か月、文部省在外研究員としてノルウェー滞在後、ヨーロッパ各地の精神医療事情を視察。翌年帰国。主な著書に『ノルウェーの精神医療と福祉』(萌文社)などがある。