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図書出版 群青社

特別支援教育 『知的障碍教育論序説』

特別支援教育

教育基本法・子どもの権利条約・七生養護学校事件・性教育攻撃・子ども理解・自己の育ち・自己理解・支援・特殊教育・特別ニーズ教育・新自由主義教育改革・個に応じた教育・自立への教育・個別指導計画・生活主義教育・原教科教育・職業教育・病弱教育・訪問教育・寄宿舎教育・青年学級・自閉症・パニック・パターン・遊び

『知的障碍教育論序説』
                

森 博俊
定価3,300円(本体3,000円+税)  A5判上製240頁

知的障碍教育の流れと枠組みを理解するために
知的障碍教育がどのような問題に直面し、それをどのように考えるのか。生活主義教育と重度化に対応した展開、知的障碍児の教科教育をめぐる緒論とその可能性、子ども理解の前提となる近江学園の発達保障思想の再構成とそれが開示する実践枠組みを検討する。

目次
第1章 「特殊教育」論の新転回と対抗的実践の課題――特別支援教育の実践枠組をとらえ直す
  • 問題設定
  • 目標理念としての「自立」とその文脈
  • 「個に応じた指導」による「自立への教育」の実践化
  • 対抗的実践の課題
第2章 知的障碍教育における生活主義の検討――戦後「特殊教育」論断章
  • 問題設定
  • 生活主義教育原理の論理=意識構造
  • 生活主義教育の実践的展開と経験
  • 生活主義教育原理と行動主義・活動主義の指導
第3章 知的障碍教育における教科教育観の検討――新しい「教科」学習の探究
  • 問題設定
  • 原教科教育論とその実践枠組
  • 教科教育「批判」のディスクール
  • 「わかること」とその文脈依存症
  • 文脈の再構成と学習
第4章 近江学園の実践と「発達保障」思想の誕生――知的障碍教育論の地平
  • 近江学園の創設と知的障碍教育の展開――発達保障思想生成過程の背景
  • 知的障碍教育における子ども理解の視点――糸賀一雄の場合に即して
補章 知的障碍をもつ子どもたちの現在(いま)――子ども理解における「自己」の問題
著者紹介

森 博俊(もり ひろとし)

1948年、東京生まれ。都留文科大学名誉教授。障害児教育・臨床教育学専攻。知的障碍教育論・臨床教育学研究者。主な著書に『「特殊教育」論の新転回と対抗的実践の課題』(編、群青社、2000年)、『「特別ニーズ教育」「特別支援教育」と障害児教育』(共編、群青社、2002年)、『教師の子ども理解と臨床教育学』(共著、群青社、2006年)、『シリーズ子ども理解と特別支援教育』①~⑤(編著、群青社、2019年~2020年)などがある。