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図書出版 群青社

特別支援教育 『シリーズ 子ども理解と特別支援教育①』

特別支援教育

教育基本法・子どもの権利条約・七生養護学校事件・性教育攻撃・子ども理解・自己の育ち・自己理解・支援・特殊教育・特別ニーズ教育・新自由主義教育改革・個に応じた教育・自立への教育・個別指導計画・生活主義教育・原教科教育・職業教育・病弱教育・訪問教育・寄宿舎教育・青年学級・自閉症・パニック・パターン・遊び

『シリーズ 子ども理解と特別支援教育①』
             障がいをもつ子どもを理解することから

森博俊・大高一夫・横尾澄子・天沼陽子/編著
定価2,640円(本体2,400円+税)  A5判並製280頁

子どもに「ふれる」ことはできているか 子ども理解の視点を提起する
様々な困難を感じつつ学校生活や家族関係、地域社会のなかを生きる子どもの現実に目を向け、そこから発せられる当事者の「声」に耳を傾け、その主観的な意味世界に接近しながら子どもの生き育つ「ありのまま」に触れたいと思う。
そのような子どもと共にある関係性の深まりを志向するところに、子どもが主人公になる子ども中心の教育の可能性は拓かれるのではないだろうか。(「はじめに」より)

目次
第1章 「子どもを理解する」ということ
  • 障がいをもつ子どもの主観世界に迫る
  • 発達障がいのある子どもと「事故の佐立」
  • 人間発達における感情と認知の問題
  • 今、教師の「子ども理解」と「自己理解」について考える
第2章 子ども理解を軸にすえた教育実践の試み
  • ぼく、本当は言いたいことがあるんだよ!――訪問教育で重症児の気持ちを手がかりに
  • 子どもたちの困難をみつめ、ともに考えあゆむ――「ちがい」のいきる通常学級の実践を求めて
  • 自分と学びに自信をもち、胸を張れる瞬間を
  • 人間関係づくりを基礎にすえた対話の実践――聴覚障害の子どもと向き合う教師の記録
第3章 子どもから出発する私の学習指導構想――単元の構想と「研究授業」の指導案を仮想現実的に構想
  • (2位数)×(1位数)から(2位数)×(2位数)へ――小学校算数(三年)「筆算」の学習
  • みんなで「ぞうくんのさんぽ」の劇をつくろう――小学校特別支援学級(低学年)の国語の授業
  • ぼくたち/わたしたちの街のお店のひみつを探そう――小学校特別支援学級(高学年)の生活単元・総合学習の授業
  • 「ちがい」を認めあい、学びあう授業を――中学校数学「因数分解」の学習
  • 「自分史づくり」をとおして「自分のこと」を考える――知的障碍特別支援学校高等部の学習指導
第4章 学校の周辺の実践者の声をきく
  • 障がいをもつ子どもを育てる親の思い
  • 子どもの人格を育てる放課後実践――何度も“出会い直し”,本当の願い・悩みを理解する4
  • 児童相談所における「相談」の役割――子ども理解としての「相談」を深めよう
  • 学ぶことは変わることーースマイル青年(青年学級)の取り組みから
著者紹介

森 博俊(もり ひろとし)

1948年、東京生まれ。都留文科大学名誉教授。障害児教育・臨床教育学専攻。知的障碍教育論・臨床教育学研究者。主な著書に『「特殊教育」論の新転回と対抗的実践の課題』(編、群青社、2000年)、「「特別ニーズ教育」「特別支援教育」と障害児教育」(共編、群青社、2002年)、『教師の子ども理解と臨床教育学』(共著、群青社、2006年)、『シリーズ子ども理解と特別支援教育』①~⑤(監修・編著、群青社、2018年~2020年)などがある。

大高一夫(おおたか かずお)

1950年生まれ。東京都立養護学校、障害児学級担任として勤務。主な著書に『「特殊教育論の新転回と対抗的実践の課題』(2000年)、『「特別ニーズ教育」「特別支援教育」と障害児教育』(2002年)、『こころをみつめて』(2011年)、『シリーズ子ども理解と特別支援教育① 障害をもつ子どもを理解することから』(2018年)(*いずれも群青社)などがある。

横尾澄子(よこお すみこ)

1956年生まれ。東京都立養護学校・特別支援学校に38年間勤務。

天沼陽子(あまぬま ようこ)

1955年生まれ。東京都立養護学校、東京都立高等学校、東京都立ろう学校などに37年間勤務。