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図書出版 群青社

特別支援教育 『シリーズ 子ども理解と特別支援教育④』

特別支援教育

教育基本法・子どもの権利条約・七生養護学校事件・性教育攻撃・子ども理解・自己の育ち・自己理解・支援・特殊教育・特別ニーズ教育・新自由主義教育改革・個に応じた教育・自立への教育・個別指導計画・生活主義教育・原教科教育・職業教育・病弱教育・訪問教育・寄宿舎教育・青年学級・自閉症・パニック・パターン・遊び

『シリーズ 子ども理解と特別支援教育④』
             「特別支援」という実践をとらえ直す

森博俊・原まゆみ・今賀真美・芹野ゆな/編著
定価(本体2,400円+税)  A5判並製284頁

「特別支援」という実践の意味、考えたことありますか?
「本書は。小・中学校の通常の学級と特別支援学校の教育実践を検討の対象にしている。さまざまな現場の多様な試みだが、そこに通底する「特別支援」という実践の意味を探り、特別支援教育の在り方をとらえ直したいと考えた。」(「はじめに」より)

目次
第1章 学校における生活・学習と特別支援
  • 発達障害が疑われる子どもの理解と育ちを学級全体のなかで考える
  • 国語(小1)『どうぶつの赤ちゃん』の学習を通して
  • 自分から動き出し、みんなと共に活動するために――葵への指導
  • 学校における当事者の経験とおもい―障がいをもつ若者の語りを通して
第2章 「支援」とはなにか
  • 支援を、支援たらしめるもの――スクールカウンセラーとしての臨床的経験を踏まえて 
  • 互いの理解を深め合える生活の場を――多くの困難を抱えた生徒との日々をふり返って
  • いろいろな人との関わりの中で育つ――特別支援学校のもつ力を見つめ直す
  • 外界へと向かう心と身体、自分づくり――重度・重複障害の子どもの実践
第3章 特別支援を支える“つながり”
  • 特別支援教育コーディネーターの地域を基盤とする実践と役割
  • 病気を抱える子どもたちの日常生活を保障するために――様々な人と手を取り合って
  • 特別支援教育のなかの養護教諭
  • 「特別支援教育」とスクールソーシャルワーカ――苦しみに向き合いながら考えたこと
著者紹介

森 博俊(もり ひろとし)

1948年生まれ。都留文科大学名誉教授。障害児教育・臨床教育学専攻。知的障碍教育論・臨床教育学研究者。主な著書に『「特殊教育」論の新転回と対抗的実践の課題』(編、群青社、2000年)、『「特別ニーズ教育」「特別支援教育」と障害児教育』(共編、群青社、2002年)、『教師の子ども理解と臨床教育学』(共著、群青社、2006年)、『シリーズ子ども理解と特別支援教育』①~⑤(編著、群青社、2018年~2020年)などがある。

原 まゆみ(はら まゆみ)

1952年生まれ。一般企業、幼稚園教諭を経て養護学校教諭、特別支援学校校長を定年退職。都留文科大学特任教授 特別支援学校教職課程室担当。主な著書に『マサの卒業と高等部教育』(群青社)、「社会参加に躓く若者の恢復と学びの場の創造――制度の狭間を支えるかけはし学校の試み」『臨床教育学研究』5巻(臨床教育学会)などがある。

今賀真美(いまが まみ)

1962年生まれ。千葉県立盲学校、都立養護学校・特別支援学校(肢体不自由、知的障害)などに32年間勤務。重症児教育、訪問教育、就学相談、コーディネーターに携わる。

芹野ゆな(せりの ゆな)

1968年生まれ。小学校通常学級に32年間勤務。現在、小学校通常学級担任。