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図書出版 群青社

特別支援教育 『シリーズ 子ども理解と特別支援教育⑤』

特別支援教育

教育基本法・子どもの権利条約・七生養護学校事件・性教育攻撃・子ども理解・自己の育ち・自己理解・支援・特殊教育・特別ニーズ教育・新自由主義教育改革・個に応じた教育・自立への教育・個別指導計画・生活主義教育・原教科教育・職業教育・病弱教育・訪問教育・寄宿舎教育・青年学級・自閉症・パニック・パターン・遊び

『シリーズ 子ども理解と特別支援教育⑤』
             生き方にゆれる若者たち
                障がいや病いを抱える当事者の自己の育ち

原まゆみ・土岐邦彦・佐藤比呂二・日暮かをる・森博俊/編著
定価2,640円(本体2,400円+税)  A5判並製279頁

若者の葛藤と育ちの軌跡に学ぶ
「生き方にゆれる若者を支える営みが求められている。それは、彼らの青年期の課題である自分づくりのありようについて、一人ひとりの若者に即して理解する営みであり、彼らを支えるための特別支援教育を問い直す営みではないだろうか。」(「はじめに」より)

目次
序章 障がいのある 若者たちの現実その理解
第1章 困難を抱える若者の「声」を聴きとる(当事者)
  • 遠藤くんのしあわせ(聞き取り)
  • 僕のはなし
  • 病いとともに生き抜いた若者の「語り」から学ぶ
  • 青年 当事者たちから学ぶ
第2章 社会に参加し、自己を表現」する若者たち
  • 自分らしく生きることを支える「学び」(学習支援)
  • 障がい者青年学級「卒業後」の学び(青年学級)
  • 障がい者アートからの贈り物(絵画指導)
  • 自分らしく生きることを励ます「性と生」の学び(性教育)
  • 心揺れるヘアメイク教室-肢体に障害のある女子青年の自分つくり(美装)
第3章 青年期の自己のゆらぎをみつめ学校を問う
  • 高校における「発達障害」の青年たちへの支援(チャレンジスクール)
  • 「生きること」の土台づくりと高等部教育(知的障碍特別支援学校高等部)
  • 寄宿舎での生活からともに学び、ともに育ち合う仲間づくりを(寄宿舎生活)
  • “チーム青春の日々”――輝いた高等部生活からはばたいて(肢体不自由特別支援学校高等部)
  • 病気を抱えて生きる若者を支えるために病弱教育ができること
著者紹介

原 まゆみ(はら まゆみ)

1952年生まれ。一般企業、幼稚園教諭を経て養護学校教諭、特別支援学校校長を定年退職。都留文科大学特任教授 特別支援学校教職課程室担当。主な著書に『マサの卒業と高等部教育』(群青社)、「社会参加に躓く若者の恢復と学びの場の創造――制度の狭間を支えるかけはし学校の試み」『臨床教育学研究』5巻(臨床教育学会)などがある。

土岐邦彦(とき くにひこ)

1953年生まれ。岐阜大学名誉教授。主な著書に『障害児の発達とコミュニケーション』(全障研出版部)、『障害児と遊びの教育実践論』(共著、群青社)、『いま、ひとりになる。――小説「バッテリー」に学ぶ子ども・若者の発達と自立』(群青社)などがある。

佐藤比呂二(さとう ひろじ)

1961年生まれ。1986年より東京都立養護学校・特別支援学校に勤務。主な著書に『実践・障害児教育③自閉症児が変わるとき』(群青社)、『ホントのねがいをつかむーー自閉症児を育む教育実践』(共著、全障研出版部)などがある。

日暮かをる(ひぐらし かをる)

1948年生まれ。東京都立障害児学校(知的障害児学校2校、肢体不自由学校2校)にほとんど高等部担任として勤務後退職。2003年、東京都立七生養護学校の性教育に対する一部都議会議員、東京都教育委員会の不当介入・弾圧に対し、保護者・教員たちが訴えを起こした「七生養護こころとからだの学習裁判」(通称「ここから裁判」)の原告団長を務めた。現在は”人間と性“教育研究協議会障害児者サークル世話人として学び続ける。主な著書に『「特殊教育」論の新転回と対抗的実践の課題』(共著、群青社)などがある。