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図書出版 群青社

特別支援教育 『実践・障害児教育⑥』

特別支援教育

教育基本法・子どもの権利条約・七生養護学校事件・性教育攻撃・子ども理解・自己の育ち・自己理解・支援・特殊教育・特別ニーズ教育・新自由主義教育改革・個に応じた教育・自立への教育・個別指導計画・生活主義教育・原教科教育・職業教育・病弱教育・訪問教育・寄宿舎教育・青年学級・自閉症・パニック・パターン・遊び

『実践・障害児教育⑥』
             マサの卒業と高等部教育
                自分を育て続ける種を蒔く

原 まゆみ
定価1,100円(本体1,000円+税)  A5番108頁

障害をもつ子どもたちの社会への扉は開かれているだろうか。3年間という限られた時間のなかで、特別支援学校高等部は子どもたちにどのような力を育めばいいのか。
普通中学から養護学校高等部に進学したマサ。家庭にも恵まれず荒れた生活を送ってきたマサは、高等部入学後も、万引き、喫煙と、さまざまな問題を起こす。教師はその都度、マサに向き合い、ときに叱責し励ます。晴れて卒業し就職するも、無断欠勤、転職を繰り返し、はてはサラ金に追われて彷徨うマサを、教師は支え見守る。その営みはいまも続いている。

目次
  マサの卒業
  • 多様化する入学制、まとまりのない集団
  • 心を耕そう
  • 揺れ惑う青春
  • 歩みを振り返り、未来を見つめる
  • 卒業後の生活を支えるために
  • 育ち続ける種は蒔けたか
  学びをつくる授業
  • 歴史を学んだ修学旅行
  • 「劇づくり」という学び
  高等部教育を創る
著者紹介

原 まゆみ(はら まゆみ)

1952年生まれ。一般企業、幼稚園教諭を経て養護学校教諭、特別支援学校校長を定年退職。都留文科大学特任教授 特別支援学校教職課程室担当。主な著書に『マサの卒業と高等部教育』(群青社)、「社会参加に躓く若者の恢復と学びの場の創造――制度の狭間を支えるかけはし学校の試み」『臨床教育学研究』5巻(臨床教育学会)などがある。