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図書出版 群青社

特別支援教育 『障害児と遊びの教育実践論』

特別支援教育

教育基本法・子どもの権利条約・七生養護学校事件・性教育攻撃・子ども理解・自己の育ち・自己理解・支援・特殊教育・特別ニーズ教育・新自由主義教育改革・個に応じた教育・自立への教育・個別指導計画・生活主義教育・原教科教育・職業教育・病弱教育・訪問教育・寄宿舎教育・青年学級・自閉症・パニック・パターン・遊び

『障害児と遊びの教育実践論』
             

白澤 琢・土岐邦彦
定価1,980円(本体1,800円+税)  A5判並製198頁

「遊び」は授業か、授業で「遊び」は組織できるのか
「〈遊び〉は本来、自由で自発的であること、そしてそれ自体がおもしろい活動であることを特徴としています。これはおもに遊ぶ側(ここでは子どもたち)からみた視点です。その一方で、授業を構想する教師の側からは、教育目標に照らした指導のあり方が問題とされ」るのです。
本書は「教育実践論」と銘打ってはいるものの、「遊び」論の展開自体を主眼とはしていない。
知的障害養護学校教員と大学教員の、中断はあったものの長年にわたって子どもたちの遊びの姿を観察しながら、互いの立場から議論しながら新たな「遊び」実践を授業として構想していきました。「遊び」は本来、そのプロセス自体が子どもたちをわくわくさせます。これは教育実践にも共通します。本書は、たんに「遊び」の実践にとどまらない、知的障害児の授業の構想にヒントを与えています。

目次
第1章 障害児教育実践と遊び
第2章 みんなの遊びをつくりたい――授業としての遊びの創造
第3章 遊び心ゆたかに――遊びをとおしてみた障害児教育実践論
補 章 「生活グループ」と「発達課題別グループ」とのちがいから実践づくりを考える
著者紹介

白澤 琢(しらさわ たく)

1964年生まれ。1987年、明星大学人文学部心理教育学科卒業。同年、埼玉県立三郷養護学校教諭を皮切りに、浦和養護学校、川口養護学校に勤務。

土岐邦彦(とき くにひこ)

1953年生まれ。岐阜大学名誉教授。主な著書に『障害児の発達とコミュニケーション』(全障研出版部)、『いま、ひとりになる。』(群青社)、『劇団ドキドキわくわくーー障害のある若者たちの発達と演劇活動』(編著、群青社)などがある。