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図書出版 群青社

特別支援教育 『「特別ニーズ教育」「特別支援教育」と障害児教育』

特別支援教育

教育基本法・子どもの権利条約・七生養護学校事件・性教育攻撃・子ども理解・自己の育ち・自己理解・支援・特殊教育・特別ニーズ教育・新自由主義教育改革・個に応じた教育・自立への教育・個別指導計画・生活主義教育・原教科教育・職業教育・病弱教育・訪問教育・寄宿舎教育・青年学級・自閉症・パニック・パターン・遊び

『「特別ニーズ教育」「特別支援教育」と障害児教育』
             

森博俊+障害をもつ子どもと教育実践研究会/編著
定価2,420円(本体2,200円+税)  A5判並製268頁

権利としての障害児教育実践の深化と発展のために
盲・聾・養護学校や「特殊学級」で行われてきた障害児の教育が、個々の子どもの「ニーズ」に応じた「特別支援教育」に転換されようとしている。ノーマライゼーションと「特別ニーズ教育」論を背景に、わが国の障害児教育のあり方が大きく変わろうとしている。このような転換期にあたり、教育を、「ニーズ」に対応した個人へのサービスにするのではなく、子どもを深く捉え、その育ちに総合的に関わる教師集団による実践として発展させる必要がある。

目次
第Ⅰ部 理論篇 「特別ニーズ教育=特別支援教育」と障害児教育
  • 「特別支援教育と特別ニーズ教育の関係」をめぐって
  • 調査協力者会議報告と障害児教育
  • 障害児学校の現状と行財政上の課題
  • 新自由主義教育改革と「私事化」される教育
  • 教育における「公共性」をめぐって――「公共性」概念の多義性とその推移
第Ⅱ部 実践篇 みんなで学びあう授業づくり
  • 物語との出会いをしくむ
  • 子どもたちのリアリティと向きあう
  • 「劇づくり」という学び
  • 「障害」をもつ子どもたちと学校の学習――4つの実践記録を読んで
著者紹介

森 博俊(もり ひろとし)

1948年、東京生まれ。都留文科大学名誉教授。障害児教育・臨床教育学専攻。知的障碍教育論・臨床教育学研究者。主な著書に『「特殊教育」論の新転回と対抗的実践の課題』(編著、群青社、2000年)、『先生は、お花に水をあげるような勉強をしてくれた』(共著、群青社、2007年)、『教師の子ども理解と臨床教育学』(共著、群青社、2006年)、『シリーズ子ども理解と特別支援教育』①~⑤(編著、群青社、2018年~2020年)などがある。